会長挨拶
この度第32回日本心血管インターベンション学会関東甲信越地方会を長野市において開催させていただきます。
1977年Gruentzigが経皮的冠動脈形成術(PTCA)を臨床応用してから約30年が経過しました。1990年代にはBMS・DCA・Rotablatorの登場により様相は一変し、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)と総称されるようになりました。新世紀を迎えて2004年8月にSES(Cypher)が使用可能となり一気にDES時代へ突入しました。2007年5月にはPES(Taxus)が発売されてDESもCypher・Taxusの競合時代を迎え、DESの功罪も明らかになりつつあります。一方、近年経皮的末梢動脈インターベンション(PPI)の進歩・普及は目覚しいものがあります。また、慢性腎臓病(CKD)の概念が提唱され「心腎連関」が注目されています。このような状況下で以下の内容を要望演題として取り上げました。
1)SES(Cypher)とPES(Taxus)の使い分け
2)DESにおける遅発性ステント血栓症(LST)・超遅発性ステント血栓症(VLST)の病態と対策
3)浅大腿動脈(SFA)・膝下動脈(BK)インターベンションにおける工夫
4)慢性腎臓病(CKD)症例に対するPCI・PPIの工夫
なお、コメディカル部門は長野県循環器従事者懇話会(第15回)と共催の形を取らせて頂きました。御蔭様で多数の御応募をいただき厚く御礼申し上げます(メディカル69演題、コメディカル26演題、計95演題)。特別講演は再生医療分野のtop-runnerである池田宇一教授(信州大学循環器内科)に「血管疾患の再生医療」について御講演いただきますので是非多数御聴講下さい。JSIC・JACCT合同企画はパネルディスカッション「BMS・SES・PESー如何に使い分けるかー」を、コメディカル部門シンポジウムとして「緊急心血管治療(ECC)教育の現状と課題」を取り上げました。それぞれの分野で御活躍の方に発表を御願い致しましたので、充実した討論が繰り広げられるものと期待しております。
5月の信州は爽やかな気候です。信州シネアンジオ研究会・長野県循環器従事者懇話会のメンバーと伴に鋭意運営にあたりますので、是非多数の御参加を御願い申し上げます。最後に、開催にあたり御協力いただいた多くの会員・コメディカルの皆様・医療機器並びに製薬会社の皆様・事務局の皆様に心より感謝申し上げます。
平成20年4月 吉日
第32回日本心血管インターベンション学会
関東甲信越地方会会長 吉岡 二郎


